社会福祉士と介護福祉士
厚生労働省は介護の現場で働く条件を介護福祉士の国家資格に一本化するため、ホームヘルパーなどを対象に実施する研修(介護職員基礎研修)の時間数を決めました。
研修時間は実務経験によって異なりますが、この研修で資質の向上を図り、いずれはホームヘルパーから介護福祉士に移行する考えです(参照:介護福祉士の基礎研修)。
社会福祉士、介護福祉士に関する法律としては、昭和62年5月21日、「社会福祉及び介護福祉士法(昭和62年法律第30号)」が国会で制定され、同年5月26日に交付されました。
その新たに誕生した社会福祉及び介護福祉士法とは、規定の資格に基づき身体的・精神的な障害によりの日常の生活行動に支障がある人に介護し、支援を行うことに優れた能力を持つ者の国家資格であり、社会福祉士、介護福祉士は名称独占資格の一つなのです。
従って、社会福祉士、介護福祉士は社会福祉又は介護福祉士法を施行するうえで様々な規則を守らなければなりません。
社会福祉士と介護福祉士は「専門的な知識と行動」を必要とし社会的な位置づけは同じですが、2つの違いとはどこなのでしょうか?
社会福祉士は福祉に関する相談や助言・指導など社会福祉の全般の援助を行います。
介護福祉士は社会福祉の概論を学びその上で入浴・排泄・食事などの介護や介護に関する指導など、介護現場の中心的役割を行います。
社会福祉士、介護福祉士どちらも専門職であり必要性の高い資格です。
なお、資格取得に関して社会福祉士は国家試験に合格しなければ取得できませんが、介護福祉士の場合厚生労働省指定の養成施設(大学・短大・専門など)を卒業すれば国家試験なしでも取得できます。