3つ目の落とし穴
Dr. Hiro:皮膚血管腫の医療レーザー治療における「つまずきやすい1つ目のポイント(落とし穴)・2つ目のポイント(落とし穴)」の他に、追加すべき点は何かありますか?
Dr. Chika:最初に患者さんに治療計画をお話するときに、大体2年とか3年かかりますというと、学生さんが社会人になられるときにご相談にいらした方ですと「そんなにかかるのだったらいいです」となる方もいるのです。
Dr. Hiro:最初の段階ですね。
Dr. Chika:本当に初歩の段階、途中の挫折ではないです。要するに患者さんの認識の違いなのですが、簡単に治ると思って来院する方が圧倒的に多いのです。「1回で治らないのですか?」ということがまず聞かれますが、「1回では無理です」というところをご理解いただけると助かります。この点が3つ目のネック(落とし穴)だと思います。
Dr. Hiro:今までこのサイトをご覧いただいている方は、どれだけ時間がかかるのか、それがなぜなのかというのをわかりいただけていると思います。しかし、一般の方からすると想像しにくいかもしれませんね。
Dr. Chika:そうですね。「レーザーは効くらしいから行ってみたら?」という感じでいらっしゃる方が大多数だと思います。ですから、医療レーザー治療の実情をご説明すると、「そんなに時間がかかるのだったら、今はちょっとできません」と言う方もいます。
しかし最初の1回だけでもインフォメーションを得ておくと、いつか時間が空いたとき決心をして、その方が治療を受けるチャンスにはなると思います。
Dr. Hiro:そうですね。こちらも効かないと思われる方に無理に勧めることはないわけですからね。治療の適否という判断に関しては有効なメッセージとして受け取っていただいて、治療を受けられる状態になったならば1つの選択肢として考えて頂きたいですよね。
明らかに治療前よりは良くなるということが、医療レーザー治療は言えるかと思います。
Dr. Chika:そうですね。本当にその点を強調したいと思います。