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いつから治療すべきか?

Dr. Hiro:それぞれの皮膚血管腫(赤あざ)に適した医療レーザー治療の開始時期はいつ頃なのでしょうか?

Dr. Chika:いちご状血管腫の場合ですと先程来話がありましたけど、平らなうちに治療を始めるのが一番理想的かなと思います。


少しでも増大傾向、つまり大きくなる傾向があるようでしたら、早めの医療レーザー治療に取り組まれたほうが後々治療が長引かなくていいのかなと思います。


一度血管腫が膨らんだあと改善し、最終的にちょっと皮膚が余分に余った状態で治ってしまうよりも、早めの治療で血管腫の増殖そのものを抑えてキレイに平らに治した方がいいですよね。そういう意味でも早いスタートがいいかなと思います。


あと単純性血管腫に関しても、面積が結構広いお子さんですと照射するに当たって全身麻酔が必要になります。


麻酔のリスクとかいろいろありますけど、痛みをわかるようになってから開始するよりは痛みがわからないといいますか、後々記憶に残らない時期にやってあげるのがいいというのが今の考え方です。


ですので、見つけたら早いうちに一度ご相談していただいて、病気の性質を十分理解していただいたほうがいいと思います。


そして「治療する」とご決断されたのであれば、先ほど2〜3年というお話もありましたように、期間もある程度かかりますので、なるべく早いうちに取り組まれた方がいいかと思います。


洋服を着ても隠れない部位の血管腫の場合ですと、幼稚園や小学校などの入園、入学の時期よりも前に治療を終わらせたいという希望もかなり多いですので、そうすると2歳にはもう始めていないと間に合わないですからね。

Dr. Hiro:そうですね。治療開始から2〜3年というと、そうなりますね。

Dr. Chika:できるだけ早い時期といっても、小児科の先生に血管腫を相談してもそういう具体的な治療の話にはならないですので、やはり医療レーザー機器のある病院にご相談いただいたうえでご両親様が判断することが必要なのかなと思います。


単純性血管腫の場合、例えば早い時期に治療をせず大人になってからでは遅いのかというと、大人になってからでも効果が大きく変わるわけではないです。


ただ血管がある程度太く育ってしまうと(成長変化:【単純性血管腫】参照)、色調が変わっていく可能性というのがありますし、早いうちの方が若干ですが効きがいいような気もします。

Dr. Hiro:大人でもあきらめる必要はないということですね!

Dr. Chika:今やっと保険がある程度適用になりましたし、これから治療を開始される方が増えていく時期だと思いますので、決して遅くはないです。


ただ子供さんの赤あざの場合は、もうちょっと大きくなってから思われる親御さんは多いようですけど、その点に関しては逆に早めに1回深入りしておいていただいて、そのうえで決めていただいた方がいいと思います。

Dr. Hiro:そうですね。治療可能な施設の担当の先生に、一度相談されるといいですね。

Dr. Chika:そうお考え頂くと良いかと思います。

治療開始時期について

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